【大河ドラマ】おんな城主 直虎 第1回
「井伊谷の少女」
(NHK総合・2017/1/8放送)
※公式サイト:http://www.nhk.or.jp/naotora/
<感想>
今年の大河ドラマ「おんな城主 直虎」。いよいよ始まりました。開始前からいろいろとありましたが、とりあえず「ドラマ」として観ることにしたいと思います。もし仮に毎週の記事アップが無くなったら視聴終了だと思ってください。そうなる可能性はそれなりにありますので。
さて第1回、まあ今回は自己紹介のような展開で、大きな動きは無いのかと思っていたのですが、いきなり直虎(おとわ)の許婚である井伊直親(亀之丞)が今川から命を狙われて逃亡という展開。
しかしそのことをおとわに話して聞かせるシーンがあったのは、ちょっと違和感を覚えました。というのも直親が死んだと聞かされ、失意のうちに出家したのではなかったのかというのが自然なので、仮に逃亡して某所で匿われていることを知っていたら、おとわが剃髪する必要もないのではと思えるのですが…。
それと彼女が父母とやり取りするシーン。あの当時に子どもが親に家督が云々、結婚が云々と意見を言うことなど出来ないだろうと突っ込みたくなりました。ちょっとその辺りが余りに現代風にアレンジし過ぎで、時代劇だと感じられないものを感じました。
まず初回ですから様子見という感じですが、このペースで50話分、間延びせずに持つのだろうか…そこは脚本家の腕の見せ所かと思います。とりあえずはそっと見守りたいと思います。
<視聴メモ・番組内容(いわゆるネタバレ)が含まれています>
・静岡県西部、遠江国。うなぎで有名な浜名湖の少し北。そこに井伊谷という小さな谷あいの地がござる。井伊谷はその名の通り、いにしえより井伊という一族によって守られてきた土地。
・じゃがしかし戦国の世、駿河の名門・今川氏がこの地に手を伸ばしてきての。井伊の者はそれは長きにわたり戦うたものの、時代の流れにはあらがえず。井伊谷はとうとう今川の治めるところとなってしもうた。
・その無念いまだ冷めやらぬ頃、井伊家に一人の姫が生まれたのじゃ。
・時は戦国。群雄が割拠し、戦や略奪が繰り返された混乱の世。その流れに果敢にも飛び込んだ女子がおった。彼女が辛くも守りきった井伊家は、その後260年にわたり江戸幕府の屋台骨を支えることになったのじゃ。
・勇ましい男名で男たちと渡り合ったその女は、井伊直虎という。
・天文13年(1544年)遠江の国・井伊谷。後に井伊直虎(柴咲コウ)となるおとわ(新井美羽)は、当主の井伊直盛(杉本哲太)と千賀(財前直見)の娘で、幼なじみの亀之丞(藤本哉汰)と鶴丸(小林颯)と元気に育っていた。
・そんなある日、亀之丞が井伊家の次期当主としておとわと夫婦になることが決まった。
・ところが亀之丞の父・井伊直満(宇梶剛士)は駿府の今川義元(春風亭昇太)に呼び出され、謀反を企んだ疑いで討たれた。
・さらに今川は亀之丞の首も差し出せと言ってきたが、先々代の当主・井伊直平(前田吟)や直盛たちは亀之丞を守るために逃がすことにした。
・そのことを千賀から聞いたおとわは嘆くが、運命を受け入れるしかなかった。
<直虎紀行>
・静岡県浜松市。浜名湖が広がるこの辺りは、かつて遠江と呼ばれた場所。湖の北に位置する井伊谷で井伊直虎は生まれた。
・井伊家が拠点とした井伊谷城。里を一望できる高台に築かれていた。
・田園風景が広がるこの場所に井戸が残されている。ここから井伊氏の初代・井伊共保が生まれたという伝説が語り継がれている。
・幕末には末裔の井伊直弼が訪れ、歌を詠み先祖をしのんだ。
わきいづる
岩井の水の底清み
くもりなき世の
影ぞ見えつつ
・滋賀県彦根市。近江と呼ばれたこの地も豊かな水の恩恵を受けた場所。時代を超え、井伊氏は近江に根を下ろした。
・遠江から近江へと井伊谷の人々の魂は受け継がれた。おんな城主 直虎が未来へ繋いだ歴史は、この井伊谷から始まろうとしている。
※井伊谷城跡(JR「浜松」からバス「神宮寺」下車 徒歩10分)
※彦根城(JR「彦根」下車 徒歩15分)
※井伊共保公出生の井戸
(2017/1/10視聴・2017/1/10記)
※番組関連の作品(画像クリックでAmazonへ)
おんな城主 直虎 前編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)
NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」完全ガイドブック (TOKYO NEWS MOOK 591号)
2017年NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」完全読本 (NIKKO MOOK)
おんな城主 井伊直虎と井伊直政の真実 (別冊宝島 2528)
井伊直虎と謎の超名門「井伊家」 (講談社+α文庫)
※関連ページ(井伊直虎関連)
【歴史秘話ヒストリア】おんな城主 直虎のイロハ
【歴史秘話ヒストリア】それでも、私は前を向く~おんな城主・井伊直虎~