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【ドキュメント72時間】四国 海だけの小さな駅で

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【ドキュメント72時間】
「四国 海だけの小さな駅で」

(NHK総合・2016/10/21放送)
※公式サイト:http://www4.nhk.or.jp/72hours/

<感想>

 JR予讃線の下灘駅(愛媛県伊予市)。JRなどポスターやテレビの撮影などで有名な駅です。その存在は知っていますが、四国は未踏の私にとってはまだ憧れの存在の駅です。

 番組の感想から離れてしまいますが、海が見える駅は全国各地にあります。せっかくの機会なので、私が訪れた駅の中でも風光明媚なところを幾つかご紹介したいと思います。

(1)堀内駅(三陸鉄道北リアス線・岩手県下閉伊郡普代村)

堀内駅

 ドラマ「あまちゃん」の撮影でもお馴染みの駅。目の前に太平洋の絶景が広がります。

(2)海芝浦駅(JR鶴見線・神奈川県横浜市鶴見区)
海芝浦駅

 都心からも近い穴場的存在の駅。駅のホームの真下には東京湾が広がります。
海芝浦駅

 撮影時は冬の早朝でしたが、朝焼けが綺麗でした。

(3)鎌倉高校前駅(江ノ島電鉄・神奈川県鎌倉市)
鎌倉高校前駅

 ここも結構有名な駅ですね。「関東の駅百選」にも選ばれています。

(4)有間川駅(現えちごトキめき鉄道・旧北陸本線・新潟県上越市)
有間川駅

 撮影時は北陸本線でしたが、現在は第三セクターに移管されています。目の前に広がる日本海の絶景が楽しめました。

 ということで絶景駅は結構多くありまして、観光シーズン(特に「青春18きっぷ」が使える夏休み、冬休み、春休みの季節)は多くの鉄道ファンたちが訪れています。下灘駅もそんな感じの駅のようですね。

 番組の中で出てきたエピソードの中では、2日掛かりで夕日の写真を撮っていた男性。始めは何処にでも居そうな「撮り鉄」かと思いましたが、病気の影響で残り少ない時間を写真撮影に懸けている思いを聞き、思わず共感してしまいました。私の場合は現在健康ですが、5年ほど前に大病を患ったときに退院して最初の旅行に出掛けたときに、自分がこうして旅行に来れたことを本当に感謝するような気持ちになりました。ふとそのときのことを思い出してしまいました。

 定点観測の番組で多くの人たちが取材されていますが、みんなそれぞれの人生があり、その場所に訪れるということは偶然ではなく必然なのだということを、おじさんの姿を見てしみじみと感じました。

 おそらく年末あるだろう「ドキュメント72時間」のベスト10にランクインするのではないかと思う、秀逸な回だったように思います。

<視聴メモ・番組内容(いわゆるネタバレ)が含まれています>

・瀬戸内海を走る小さな列車。今回の舞台は誰でも出入り自由の無人駅。見えるのは青い海とホームだけ。
・利用者も少ないこの駅を沢山の人が訪れているという。海を眺めながら、みんな何を思うのか。
・愛媛県松山から走ること1時間、海沿いに小さな駅が見えてくる。

・9月6日(火)11時。楽しそうに写真を撮る女性3人組。横浜から来たという会社員の32歳女性は会社のカメラ部に入っているという。ネットで話題になっていた駅の絶景に一目惚れしたらしい。
・12時28分。撮影を始めて1時間半、列車が到着。大勢の人が降りてきた。みんな必死にシャッターを切っている。列車が来るのは1日20本ほど。貴重なチャンスらしい。5分ほどで写真撮影が終了、ようやく景色を眺めはじめた。
・静かになった駅でスマホばかり見ている男性。東京からやって来た医学部4年生の23歳。今見たばかりの景色をネットに投稿したという。今度は女性2人に写真を頼まれたみたい。
・手軽に写真を撮ってネットにあげられる。今時の気分にぴったりの場所なのかな。
・14時38分。駅の駐車場が急に騒がしくなった。ホームを掃除しに来たという近所に住む元材木店の男性。作業そっちのけで手作りのグッズを配り始めた。数年前は訪れる人も少なかったこの駅。89歳にして春が来たんだって。
・16時57分。穏やかな海にカメラを向ける看護師の50歳女性。数十年ぶりの一人旅。人生の節目を迎えて思い立った。娘の結婚式に別れた元夫にも来てもらったという。離婚して20年、一生懸命育てた子どもの晴れ姿をどうして見せたかった。いろんなことから解放されて一人、海を見つめる。
・18時9分。夕方、急に人が増えだした。お目当ては瀬戸内海に沈む美しい夕日。駆け足でベンチに座る人、友達がすかさずシャッターを切る。どうやら短い時間で交代しながら撮影するのが暗黙のルールみたい。
・駅を舞台にした“撮影会”、遠目に見る地元の人。
・21時56分。最終列車が出発。

・9月7日(水)7時3分。駅のホームで体操を始めたおじいさん。後継ぎが見つからず大事な船を処分した。いつも沖から見ていたこの駅が、今は一番のお気に入り。
・11時6分。駅の隅っこで一服する男性がいた。青春18きっぷを使って全国各地を巡っているという元製造業の67歳。22歳で就職。海外赴任も長く、ずっと働きづめだったそう。取り戻したい時間を追いかけて、辿り着いたのがこの無人駅。
・15時42分。大きなカメラで自分を撮っている65歳男性。「撮り鉄」で四国を巡っているという。旅の予算はコツコツ貯めた40万円。車で寝泊りしながら四国を見て回っているんだって。長年勤めたカメラの問屋を最近定年退職。ここに来たかったのには理由があるみたい。筋ジストロフィーを患っていて、いずれは思うように目を開くのも声を出すのも難しくなるという。その前にどうしてもこの駅で夕日の写真を撮りたかったんだって。厚い雲に覆われ、結局太陽は顔を出さなかった。名残惜しそうに駅を後にする。
・18時50分。真っ暗な駅でシャッターを切り続ける35歳男性がいた。近くの郵便局でアルバイトをしているという。駅に通って5年、撮った写真は1万枚を超えるらしい。いろんなことがある毎日。ここに来て美しい景色にカメラを向けるうちに心が安らぐという。

・9月8日(木)12時39分。あいにくの曇り空。しきりに写真を撮る女性がいた。台湾出身で2年前に日本にやって来た。文化の違いに馴染めず、いつも一人で過ごしているという。さみしいときもあるけど離れて暮らす家族には、いつも楽しそうな写真を送る。台湾でも話題のこの駅の写真を家族も楽しみにしているんだって。
・2時間後、彼女が誰かと話している。日本語じゃないみたい。大阪から一人でやって来た女性、同じく台湾からの留学生だという。早速笑顔で一枚、いい写真が撮れたかな?
・16時37分。最後の旅をしているというあのおじさん。夕日が諦めきれず、駐車場で夜を明かしてもう一度、挑戦しに来た。日没まであと2時間、そしてようやく太陽が。夕日に重なるいろんな記憶。美しい景色を胸におじさんの旅は続いていく。

・9月9日(金)7時3分。
・3日間で駅を訪れたのは500人以上。
・海しかない無人駅で数千のシャッターが切られた。

(2016/10/23視聴・2016/10/23記)

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